あず永眠

昨日の夜はコットンに含ませた水を口に入れるとペロペロ飲んでくれたけど、今朝はもう飲まなかった。

もう寝返りできないからそっと寝ているあずの体の向きを変える。

向きを変えた後は少ししんどそう。

細くて折れそうな脚。

11時位になって、ずっと浅かった呼吸が、数秒おきに「ハァッ」って大きく息を吸うような呼吸に変わった。

もうあずの命が終わろうとしているのが分かった。

あずは身体が上手く動かなくなってしんどくなってから抱っこを嫌がるようになってたから、抱っこはあんまりしないようにしてたんだけど、もう抱っこしても良いかなって話して抱っこした。「あず」ってたくさん呼んだ。

私の次に夫が抱っこしてしばらく経った時に、あずがまた大きく息をして旅立っていった。

旅立つ瞬間、瞳孔がぼやんと広がった。

最期は腕の中で。静かな最期。

もうどこも苦しくないし、しんどくない所へ。

たくさんたくさん頑張ったね。

あずに入ってもらう段ボールを探している時、置いてたらだいずが先に段ボールに入ってしまって笑った。

お花を用意してたら、猫たちがみんなお花を食べ始めたから慌てた。

猫のみんなとお別れして、最後にあずの命の恩人八木さんご夫婦にもお別れしてもらって、名古山へ。

とても嬉しかった。最後にお別れ出来てあずも嬉しかっただろな。

名古山の帰りは4歳の息子から死ぬということについて質問攻めにあった。

帰ったら家ががらんとしてた。目があずの姿を探してしまう。

夜あずの大好きだったミャウミャウをお皿に入れても、何故か食いしん坊のだいずが食べに来なかった。

あずとだいずが、ねこびやかから家に来たのがちょうど10年前の昨日9月13日だったね。

あずの保護主さん、あずを助けてくださって本当にありがとうございました。

あずは最高に可愛くて面白い猫だった。今までありがとう。また会おうね。